当院は、くつろぎの環境で行うからだに優しい大腸内視鏡検査を実施しています。
このような症状のある方は、大腸内視鏡検査をお勧めします。
- 排便時に出血があった。
- 検便の検査で陽性と判定された。
- 便秘や下痢に悩んでいる。
- 便が細くなった。
- 腹部膨満、腹痛がある。
- 大腸ポリープを指摘されたことがある。
- 赤身の肉やお酒が好きだ。肥満気味である。
- 短期間で体重が減少した。
- 大腸がんの家族歴がある。
- 大腸内視鏡検査を行ったことがない。
大腸内視鏡検査でできること
大腸(直腸から盲腸)と小腸末端について、もっとも高い精度で観察できる検査です。
病気を診断するための生検や、検査中に発見されたポリープや早期大腸がんの治療を行うことができます。
<大腸内視鏡検査でわかる病気>
大腸にできる腫瘍(しゅよう)
- 大腸ポリープ
- 早期大腸がん
- 進行大腸がん
炎症性腸疾患(IBD)
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
早期発見により90%以上の方が治る大腸がん
現在、大腸がんは男女とも亡くなる方も多い病気ですが、病気のはじまりは、内視鏡で取り切れる小さな病変です。がん検診の定期チェックや、便秘や排便時の出血など、気になる変化があった場合に精査を行うことが大切です。
検査の流れ
STEP.1 事前の準備
◇外来の受診
検査を希望される場合には検査前に一度外来を受診してください。
☆持参していただくもの:保険証やお薬手帳、紹介状、健診結果など
症状などから検査の必要性や検査を受けるにあたっての注意点など詳細を説明させていただきます。
不安な点は医師または看護師にご相談ください。
◇検査前日の食事
柔らかくて消化の良いものをいつもより少なめに食べてください。
検査前日の3食セットも購入可能です、ご相談ください。
◇検査前日の下剤
軽めの夕食を夜8時前に済ませてください。
食後夜9時までには下剤の内服をすることで、便意で寝不足になる事を避けられます。
※注意事項:下剤内服後は、腸の動き(蠕動)を良くするために歩きましょう!
・十分な水分摂取を心掛けましょう。
・事前に指示があった薬以外は通常通り服用してください。
・アルコールや乳製品の摂取は控えて下さい。
◇検査当日の準備
・当日は、朝食を食べないでください。
・事前に指示があった薬以外は通常通り服用してください。
・水、お茶は飲んでいただいても構いません。
・服装はゆったりしたもの。
・口紅、マニキュア、ネイルは落としてください。
◇腸管洗浄液の内服
腸管洗浄液の内服は、2時間程度要しますので自宅での内服をお勧めしております。
来院に時間を要するまたは環境面から自宅が適さない、内服への不安がある場合にはクリニックでの内服も可能ですが在院時間が長くなることはご了承ください。
※腸管洗浄液の内服中に強い腹痛、嘔吐などがあれば、内服を中断しクリニックへご連絡ください。
※注意事項:じっとしていては便意が出にくいので、散歩したり、階段上り下りを行って、お腹を刺激しましょう。
<便の状態>
STEP.① 初回の便(固形状態)
STEP.② 泥状態
STEP.③ カスがある状態
STEP.④ 透明感のある液体
④の状態になれば、大腸内視鏡検査が受けられます。(※洗浄が不十分であれば、クリニックで追加処置を行うことがあります。)
STEP.2 来院後の流れ
◇受付
・大腸カメラの予約をお伝え頂き、受診手続きをお願いします。
・前処置室へご案内します
・検査の準備(便の状況、体調の変化、服薬など)が出来ているか伺います。
・検査着に着替えていただきます。
・貴重品につきましては、ロッカーに入れて必ず鍵をかけてください。(※紛失等、当院は一切の責任を負いません。)
STEP.3 検査の準備
◇検査室へご案内します
点滴で利用する注射を行います。
STEP.4 検査
呼吸や心拍のモニターを装着し、検査開始です。
ポリープ切除などの処置がない場合の検査の時間は10-15分程度です。
※腸が長いまたは腸の曲がりが強い、癒着がある場合には時間を要する場合があります。
※上記のような特徴をお持ちの場合には鎮静剤の使用をおすすめします。
STEP.5 検査後
回復後、検査結果をご説明します。
・リカバリールームで1時間程度お休みください。(※鎮静剤の使用状況にあわせて回復時間は前後します。)
・検査結果の説明、注意事項などをお話しさせていただき終了です。
日帰り内視鏡的ポリープ切除
日帰り大腸ポリープ切除は、内視鏡検査と同時に行う為、患者様の時間的、身体的、経済的負担が少ない治療法です。内視鏡専門医が、安全性の高い正確な治療を行います。
- ポリープ切除は全て保険適応で、切除費用の中に内視鏡検査費用が含まれます。
- 治療は内視鏡検査と同時に行い、時間は10分から30分くらいです。
- 大きさ1㎝未満、数は3個以下が日帰り治療の目安となります。
- 大きさが2㎝を超える病変は、近隣の提携病院で治療(場合によっては1泊入院要)を行います。
<治療前の注意点>
心臓や脳血管の病気で、血液が止まりにくくなるお薬を内服されている患者さまは、休薬期間や服用再開のタイミングがありますで、必ずスタッフにお伝え下さい。
<治療後の注意点>
まれに切除後出血と、非常にまれに腸に穴があく(穿孔)のリスクがあります。
- 日常の家事は、特に制限はありません。
- 切除当日は自宅でできるだけ安静にしてください。
- 切除当日から飲水、食事は可能です。1週間程度はやわらかな食べ物を心掛けてください。
- 切除当日は入浴は避け、シャワー浴にしてください。
- アルコール摂取は1週間避けて下さい。
- お腹に力がかかる運動(重い荷物を持つ含む)や遠出は控えて下さい。
検査の費用(概算)
健康保険3割負担の場合
初診料・血液検査など | ¥2,000~¥3,000 |
大腸内視鏡 | ¥5,000~¥7,000 |
病理細胞検査(追加費用) ※個数・部位により異なります | ¥4,000~¥10,000 |
合計 | ¥7,000~¥20,000 |
大腸ポリープ切除術(日帰り手術) | ¥20,000~¥30,000 |
- 1割負担の方は上記の3分の1程度でお考えください。
- 鎮静剤の使用などにより若干異なります。
- 状況により異なる場合がございます。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
大腸内視鏡検査に麻酔は使用しますか?
A.使用します。麻酔に不安などあれば受診時にご相談ください。
日帰りポリープ切除はできますか?
A.できます。詳しくは受診時にご相談ください。